IEEE Haptics Symposium 2018に行ってきた

趣味でやっている研究活動の一環で
触覚に関する国際会議の1つの IEEE Haptics Symposium 2018 に行ってきた.
会社でまるまる有給をとり,共著の方の援助を受けサンフランシスコへ.

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普段は深層学習まわりしか記事にしてきていなかったが、
今回は触覚にまつわる研究について少しだけ紹介。

形状ディスプレイ

ピンアレイ型形状ディスプレイのデモ。

バーチャル空間の物体に触ったときの物体形状をピンを制御して提示する。
実際触ったのは初めてだったので感激した。

錯覚を使ったテクスチャ提示法

Anatole Lécuyerのところの錯覚を使った触覚提示も興味深かった.
視覚によって触覚が引っ張られることを利用したpseudo-hapticsの一種の展示.

タッチスクリーンでは,指と視覚提示部が同時に視認できてしまうので,
この種の錯覚は提示するのが難しいと言われていたが, それにチャレンジしようという研究.

ちなみに我々の研究グループが発表したのもタッチスクリーンでのpseudo-hapticsについてで、 重さや抵抗感の提示を試みる新たなアプローチに関するものだった。

その他

篠田研のテニス鑑賞映像への振動付与システムの完成度がとても高く,
梶本研の指先への触覚を手首に提示するシステムも、
奇抜な見た目にも関わらず直感的でよかった.

終わりに

これまでまともな触覚系学会には行ったことなかったが、
今回機会を頂けて行くことができてよかった。

「会社休んで趣味で来てます」 というと結構驚かれてインパクトがあるようなので、
今後もこの方針で活動を続けて、キャラを育てていきたい。 f:id:yusuke_ujitoko:20180404215339p:plain

6月のEuroHapticsでも別のテーマで発表します。
コンテンツに応じた触振動刺激の自動生成をGANを使って行う研究です。
立て続けに会社を休むわけにもいかないので、こちらは共著者の方に発表はお任せしますが..。