【アーキテクチャ アンチパターン】Cover Your Assets
どんな問題?
設計書駆動なソフト開発プロセスでは,その端緒となる設計書の出来がよくないことがある.
たとえば,設計書の内容が膨大になったり,そのせいで内容の全体理解が難しくなることがある.
なぜこんなことが起きるかというと,この設計書を書く人が,より安全に伝えようとして,結果として書類が複雑化・大型化する方法を選んでしまうことによる.
著者の意図がわからない書類は,読む方にとっても辛い.
また,システムにとって重大な事項が書いてないことがある.
これは著者が重大事項の決定を先延ばしにして,責任を避ける傾向から発生する.
しかし,決定事項や優先度などが記述されていない設計書は価値として低い.
数百ページもある書類の全てが均等の優先度であるなんてことは通常ないはずだ.
開発者は仕方なく,推測でなにを優先的に開発すべきかを考え無くてはならない.
どう解決する?
アーキテクチャの設計書は,システムを抽象化したものであるべきだ.
ユーザと開発者の間で決まった要件を記述してないといけないが,図や表は少なくて良い.
小一時間でプレゼンできるような内容でよいのだ.