平成27年秋期 問12
クラスタリングシステムで,ノード障害が発生したときに信頼性を向上させる機能のうち,適切なものはどれか。
- アプリケーションを代替ノードに転送して実行するためのホットプラグ機能が働く。
- アプリケーションを再び動かすために,代替ノードを再起動する機能が働く。
- 障害ノードを排除して代替ノードでアプリケーションを実行させるフェールオーバ機能が働く。
- ノード間の通信が途切れるので,クラスタの再構成を行うフェールバック機能が働く。
平成27年秋期 問14
システムの信頼性設計に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- フェールセーフとは,ユーザの誤操作によってシステムがダウンしてしまうことのないように,単純なミスを発生させないようにする設計方法である。
- フェールソフトとは,故障が発生した場合でも機能を縮退させることなく稼動を継続する概念である。
- フォールトアボイダンスとは,システム構成要素の個々の品質を高めて故障が発生しないようにする概念である。
- フォールトトレランスとは,故障が生じてもシステムに重大な影響が出ないように,あらかじめ定められた安全状態にシステムを固定し,全体として安全が維持されるような設計手法である。
フェール系各語彙の確認
① フールプルーフ(fool proof)
fail proofではなく,fool proofであり,fool(愚か者)にproof(耐える)システムを指します。例えば,システム画面でfoolな初心者が間違った操作をしようとしても間違った操作そのものをできないようにします。② フォールトアボイダンス(fault avoidance)
fault(過失)のavoidance(回避)という意味です。信頼性の高い機器を入れる,十分な設計レビューをする,テストを十分に行う,定期点検を行うなど,障害の発生を回避するという考え方全般をいいます。③ フォールトトレラント(fault tolerant)
フォールトトレランス(fault tolerance)ともいいます。fault(過失)に tolerant(寛大)という意味です。システムを冗長化することで,故障が起こってもシステム全体の停止にはならないため寛大(tolerant)な態度をとることができます。④ フェールソフト(fail soft)
フォールバック(fall back)と似たような考えで,障害発生時にシステム全体の停止をしないようにする考え方です。⑤ フェールセーフ(fail safe)
Safety(安全)というキーワードが示すとおり,故障発生時にシステムや人に対して安全に働くような仕組みです。石油ストーブが,地震などの揺れを感知すると自動的に消化する仕組みがその一例です。⑥ フォールバック(fall back)
縮退運転のことです。フェールソフトと似た概念で,障害発生時に一部の機能を切り離すなどしてシステム全体の停止を防ぐことを意味します。fallは「落ちる,倒れる」などの意味ですが、この場合は後ろ(back)に戻る(fall)と考えれば良いでしょう。
平成27年秋期 問26
クライアントサーバシステムにおけるストアドプロシージャに関する記述のうち,適切でないものはどれか。
平成26年春期 問12
3層クライアントサーバシステムのファンクション層で処理される二つの機能の組合せはどれか。
- 検索条件の入力,データ処理条件の組立て
- 検索条件の入力,データへのアクセス
- データ処理条件の組立て,データの加工
- データへのアクセス,データの加工
平成23年秋期 問14
RPC(Remote Procedure Call)に関する記述として,適切なものはどれか。
- 同じOSのコンピュータ間でだけ手続呼出しが可能となる。
- 手続呼出しは, ドライバと呼ばれる手続群をファイルに格納して,それを他のコンピュータに転送することによって実現している。
- 同一プログラム言語を用いたときだけ,他のコンピュータの手続呼出しが可能となる。
- 他のコンピュータが提供する手続を,あたかも同一のコンピュータにある手続であるかのように呼び出すことができる。
平成23年特別 問15
モデル層,ビュー層及びコントローラ層の三つの論理的な層でモデル化されたWebシステムの説明として,適切なものはどれか。
- 業務処理はコントローラ層が行い,出力が必要な場合はビュー層に依頼する。
- 業務処理はモデル層が行い,処理結果はビュー層に渡されて画面表示が行われる。
- 処理に必要なデータをモデル層が検索し,コントローラ層で業務処理が行われる。
- モデル層はコントローラ層から受け取った処理結果をビュー層に引き渡す。
平成22年春期 問13
図に示すような二つのプロセッサで構成したシステムは,なんと呼ばれるか。
平成20年春期 問34
システムに異常が起きた際の対応方法に"フェールセーフ"と"フェールソフト"がある。"フェールソフト"として適切な動作はどれか。
- 警告を出し,処理続行の判断をオペレータに任せる。
- システムのサービスを順次,安全に停止する。
- 性能が低下しても,処理を継続する。
- データや装置を損なうことなく運転を停止する。
平成19年春期 問31
ファイバチャネルを用いたSAN装置の特徴はどれか。
- クライアントに対しては,LANに接続されたファイルサーバとして機能する。
- 異なる機種のサーバやクライアント間で,データをファイル単位に共有できる。
- サーバやLANを介さずに,データをバックアップが可能である。
- モバイルPCからでも,インターネットを介して任意の場所から接続可能である。