超立方体(hypercube)とは、2次元の正方形、3次元の立方体、4次元の正八胞体を各次元に一般化した正多胞体である。なお、0次元超立方体は点、1次元超立方体は線分である。(wikiから引用)
4次元超立方体の例(wiki引用)
性質
性質としてwikiに述べてある事例を述べる。
ただし、wikiには値しか書いてないので、その理由を自分なりに考えてみた。
頂点
頂点は個とされている。
例えば、1次元の場合は個
2次元の場合は個
3次元の場合は個
n次元の場合を考える。
n次元の立方体はn-1次元の立方体を横にずらすことでできるので、もともとの頂点がその時に2倍となる。
仮にn-1次元の立方体の頂点がだとすると、n次元の立方体の頂点はとなる。
辺
辺は個 辺の数は、1つ前の次元の辺の数の2倍と、1つ前の次元の頂点数を足した値になる。
(参考:http://d.hatena.ne.jp/Zellij/20121201/p1 )
0次元の辺の数は0個
1次元の辺の数は1個
2次元の辺の数は4個
n-1次元の辺の数がとすると、
n次元の辺の数はとなる。
ファセット(面)
ファセットは個ある。 3次元を考えると、立方体の面は各軸に2つずつある。 つまり3*2=6となる。
n次元の場合も同様に考える。 各軸に直行するファセット (n - 1 次元面) は n - 1 次元超立方体であるり、これが2つずつあるので、個となる。
超体積
超体積はとされている。
例を考えてみる。
1次元の場合には、体積(線)はとなる。
2次元の場合には、体積(面積)はとなる。
3次元の場合には、体積はとなる。
n次元の場合を考える。
n次元の立方体はn-1次元の立方体を横にずらすことでできるので、
そのずらした分(a)のn-1次元の立方体の体積を積分することで、
n次元の立方体の体積を求められる。
すなわち、n-1次元の立方体の体積がであるとき、
n次元の立方体の体積は、となる。
超表面積
超表面積はとされている。
n次元の立方体の超表面積を求めるには、(面の数)* (面積)を計算する。
ここで面積に相当するのは、n-1次元の超立方体の体積となるため、
面積はである。
面の数は上で求めたようにn次元の立方体の場合個となる。
よって求める超表面積はとなる。
対角線の長さ
対角線の長さはとされている。
対角線は、最も離れた二頂点を結ぶ長さなので、 ユークリッド距離で考えると、 となる。
m次元面の個数
m (0 ≤ m ≤ n - 1) 次元面の個数は
m次元の面はいくつかの軸に直交するとするはずである。 その軸の選び方はn個からm個選ぶ組み合わせ分あるので、個ある。
選ばなかったn-m個の軸分だけ+-を選ぶ必要があるので、個。
よってこれらをかけ合わせて、m (0 ≤ m ≤ n - 1) 次元面の個数はとなる。