質感表現のための振動提示ではユーザ入力の法線力に対して振動を適合させなくてもよい(かも)

Culbertson et al.のShould haptic texture vibrations respond to user force and speed?を読んだメモ

  • toolとsurfaceのインタラクションにおいて,その界面で発生する振動の振幅と周波数はユーザ入力の法線力と速度に応じて変化することが知られている(Lederman et al., Lederman et al.)

  • したがって質感表現のための振動提示でも,振動を法線力や速度に応じて変化させた方がよいとされ,さまざまな研究がなされてきた.
    • 単純な方法では振動音源の再生速度や振幅を変える方法
    • もう少し高級な方法としてデータドリブンに速度や法線力に基づく振動をモデル化する方法
    • (筆者の研究グループ自身もその方針をとってきた)

  • しかし被験者実験により提示した際の現実感の観点からすると総じて,
    ユーザ入力の速度に対して振動を対応させることは重要だが, 法線力に対しては振動を対応させる重要性が薄いことがわかった.(法線力に対応する振動を出しても出さなくても主観評価結果へ寄与しない)